Full Moon?
その昔、Sun Microsystemsが提唱していたFull Moonというコンセプトは、最終的にはサーバ同士を超高速(たしか9.6Gbps。当時としては内部バスと同じくらい)のSun Fire Linkでつないで、なおかつクラスタ内で1つのOSが動く、というものでした。
結局実現には至らなかったわけですが、今振り返っても複数ハードウェアを1つのOS動作イメージが動かす、というのは筋が悪かったですね。
さてさて、そんなわけで、Isilon IQもよく勘違いされるんですが、各ノードは個別のOSが動いています。
元も子もない言い方なのでマーケティング的な話をするときはいいませんが、Isilon IQを一番噛み砕いて説明するとしたら、以下のようになると思います。
Isilon IQとは、大きく3つの役割から成り立っています。
- FreeBSDベースのサーバが、OneFSというデバイスをマウントしてその上のデータをCIFS/NFSを提供している。ファイルサーバとしての役割。
- 各ノードが1つのOneFSというファイルシステムを構成する、分散ファイルシステムとしての役割
- 各ファイルサーバをあたかも1つのように見せ、管理を可能にする部分。
もし1つ削るなら最後のを削り、もしもう一つ加えるなら、高速な処理を実現するためのハードウェア、なんですが、この3つが話としてはおもしろい部分かな、と。
それぞれおもしろい技術を詰め込んでいるので、おいおい紹介してければと思います。