Googleで年6千万円稼ぐソフトウェアエンジニアはどんな人?の記事が自分の中で話題に。

これ、日本語になってないので、せっかくなので紹介。こういう翻訳系って勝手にやっていいもんなの?わかんないので、概要のみ意訳。


What kind of jobs do the software engineers who earn $500K a year do?
http://www.aminariana.com/essays/million-dollar-handcuffs?utm_source=a16z+newsletter&utm_campaign=c6b423e947-weekly_02_07_15&utm_medium=email&utm_term=0_6da14709cd-c6b423e947-127782309

Googleで年$500K(6千万円)稼ぐのはどんなソフトウェアエンジニア?という話です。


Googleで1400万円以上稼ぐエンジニアになるためにマスターすべき11のスキル(http://gigazine.net/news/20150310-11-skill-engineer-google/)ととても対照的で面白い。

ざっくりいうと、平均1400万というのは西海岸なら普通の給料レンジ。2つ目の記事は、簡単にいえば募集要項を述べただけでしょう。天下のGoogleといっても、普通のエンジニアから神エンジニアまで色々いるので、それをならすと1400万円。多分実際にはもう少し高い気がするけど、まあ、1000 - 2000の間、という感じでしょうか。

それに対して、ここで紹介するのは、6000万円。普通のエンジニアはありません。
じゃあ、その要件は、というと。


・MIT, Stanfordなどの世界トップ10の大学の博士号
・同時にMBA、弁護士資格、医師免許などを持っていること
チューリング賞など、国際的に著名であること
・複数の自然言語、複数のプログラミング言語を自在に操ること
・起業経験、リーダーシップ経験

と、いうようなものを期待されて記事を読んだ人は残念でした。


記事は、喩え話から始まります。


あるところに村がありました。村では水が貴重で、遠くの湖に水を汲みにいかないといけません。

タイプ1の人たちは、毎日熱心にバケツを持って湖に行き、20人分の水を持って帰ってきます。みんな水が飲めてハッピーです。

タイプ2の人たちは、バケツの代わりにシャベルを持ってどこかに消えていきます。毎日毎日、手ぶらで帰ってくるので村人はがっかりです。でも、長老は、そんな彼らにタダ飯を食わせてあげています。

ある日、タイプ2の人たちは湖から村まで水路を引くことに成功しました。仕事のなくなったタイプ1の人たちは水路から水を配るのが仕事になりました。タイプ2の人は大きなご褒美を得て、また違う仕事を探します。タイプ1の人は、僕らはちゃんとまじめに仕事してるのに、分前が少なくて不公平だ、と少し不満げです。

Googleは、タイプ2の人に6千万円払ってます、と。

話はもう少し続きますが、この記事で言いたいことは以上です。

これを読んで、「あ、自分はもろタイプ1だなー」と思いました。タイプ1が軽んじられているわけではなく、タイプ2ワーカーを得ることはそのくらいむずかしい、ということです。

じゃあ、そういう人を取るために、いろんなバックグラウンドのエンジニアを採用してるに違いない!とおもいきや、Google Kirklandオフィスのトップ(今はAmazonに転職)の講演をきいたところによると、いまでも愚直に、「CS相当の学位をもって、コーディングインタビューを通った人」だけをとっている、とのこと。「それによってとても素晴らしいエンジニアを採る機会を逃しているというのはわかっているが、5人のそういう優秀なエンジニアを逃してでも、1人のハズレを取らないように徹底している」といっていたのが印象的でした。


ちなみに記事中でも触れていますが、ここでいう6千万円というのは、RSUという株を使ったボーナスを含んだ額です。RSUは、例えば今後4年働いたら、毎年1千万分ずつの株をあげるよ、というもので、ストック・オプションと違い、現株をもらいます。すでに上場済みの会社がよく使います。

なので、こういう人は2千万円の給料と、4年4千万のRSUをもらう、という感じですね。一年しか働かなかったら3千万ですが、こういう人は毎年RSUをもらうので、ずっと続けると6千万になる、という計算です。